米津玄師『LOSER』は自己嫌悪から生まれた曲?歌詞の意味を徹底調査!

米津玄師 LOSER 歌詞の意味

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米津玄師の楽曲の中でも、

激しいダンスやラップ調がカッコ良いと大人気の『LOSER』

曲の雰囲気もさることながら、

その歌詞についても「なんだかカッコ良い!」と注目を集めていますよね〜。

一体歌詞にはどんな意味が込められているのか。

徹底調査してみました〜!

『LOSER(負け犬)』は米津玄師本人のこと!

まず、タイトルの『LOSER』には「敗者、負け犬」という意味がありますが、

これは米津さん自身のことを表しているそう。

ファンとしては、米津さんが負け犬だなんてとんでもないと思いますが、

「自己嫌悪というか、同族嫌悪というか…そういうところから生まれた曲です。」

とご本人は語っていらっしゃいました。

自分のことを「負け犬」と表現して曲を作るなんて、

斬新すぎてもはや米津さんにしか考えつかないようなアイデアですよね〜!

1番は「どこか遠くへ行きたい衝動」を描いた歌詞

『LOSER』は、

「いつもどおりの通り独り こんな日々もはや懲り懲り」

という韻を踏んだ軽快な歌い始めですが、

いきなり最初からなんだか憂鬱な気分を彷彿とさせるような歌詞ですよね。

1番の歌詞は、米津さんのこれまでの人生の辛い部分を歌っていて、

飽き飽きするような暗い毎日を抜け出すために、

ただひたすらに歩き回ったという意味が込められているのではないでしょうか。

「歩き回ってやっとついた ここはどうだ楽園か?今となっちゃもうわからない」

という歌詞もあるように、

歩き回り続けてようやっと手に入れた今の自分は、

果たして本当に良いものなのか?これが自分の望んだものだったのか?

という不安感を紡いでいるのだと思われます。

1番サビは「負け犬になった自分」を認める歌詞

「アイムアルーザー どうせだったら遠吠えだっていいだろう

もう一回もう一回行こうぜ 僕らの声」

というキャッチーなメロディでダンスも盛り上がるサビは、自虐的な要素も入りつつ、

「どうせ負け犬なら、遠吠えと言われようがもう一度立ち上がっても良いだろう」

という「負け犬になった自分」を受け入れて再び歩き出そうとする印象を受ける歌詞です。

さらに、「僕ら」と複数形を使っている点では、米津さん自身だけではなく、

同じような気持ちを抱いているリスナーに対しても語りかけているようにも思えます。

2番は「受け入れた先に見えるもの」を描いた歌詞

2番に入ると、

「ああだのこうだの知ったもんか 幸先の空は悪天候

ほら窓から覗いた摩天楼 からすりゃ塵のよう」

と少し投げやりのようにも聞こえる歌詞が目立ちます。

これは「負け犬」であることを認め、受け入れて見えてくる

自分自身の不甲斐なさや辛さ、情けなさを表していて、

「摩天楼=成功者」からしたらまるで塵のようにちっぽけな自分の存在を

皮肉っているのではないでしょうか。

「イアンもカートも昔の人よ 中指立ててもしょうがないの」

という部分に出てくる”イアン””カート”とは、

”イアン・カーティス”と”カート・コバーン”のことではないかといわれています。

二人とも有名な海外アーティストですが、

若くして成功者となった彼らは、病気などに悩まされ、20代のころに自害してしまいます。

米津さん自身も、自分の病気や性格などに嫌悪感を抱いている部分があり、

彼らはどこか自分と似ていると感じていたようです。

しかし彼らはもう昔の人ですし、米津さん自身、

「最近になって、それと同じことをやるのはダセえな、と思うようになった」

と語っていることもあり、

いつまでも中指立てて反抗していてもしょうがないと悟ったのではないでしょうか。

反抗していても、同じような軌跡を辿っても意味がない。

「今勝ち上がるためのお勉強 朗らかな表情」

という部分では、そう悟ってまた変わるために行動する自分、

そしてまだ変われていないのに「ただ行動した」というだけで満足している自分を描いているように思えます。

しかしそれはネガティブな意味ではなく、

別に自己満足でも良いのではないか、という意味ではないでしょうか。

このあとには「踊る阿呆に見る阿呆 我らそれを端から笑う阿呆」と続きますが、

結局当事者も、観衆も、評価する側の人間も、

みんな阿呆であり、自己満足の塊であることを表現しているように思えます。

だからこそ、続く「愛されたいならそう言おうぜ 思ってるだけじゃ伝わらないね」という歌詞では、

自己満足だけで終わらず、声に出して自分の気持ちを伝えることが大切だということを説いていて、

「ああわかってるって 深く転がる 俺は負け犬

ただどこでもいいから遠くへ行きたいんだ それだけなんだ」

という部分では、

「負け犬である自分を認めている」「自分のやりたいことはわかっている」と伝えている</fontのではないでしょうか。

サビへ繋ぐ「いつかは出会えるはずの 黄金の色したアイオライトを きっと掴んで離すな」という部分の、

「アイオライト」は宝石の一種で、「反面性、二面性、本質」といった意味があるそう。

自分の本質や今までの自分との反面性はきっと見つかる、そう伝えてくるように感じますね。

2番サビは「希望」を見つめる歌詞

2番のサビ「アイムアルーザー なんもないならどうなったっていいだろう

うだうだしてフラフラしていちゃ今に 灰 左様なら」は、

江戸時代の文筆家である十返舎一九の

『この世をば どりゃ おいとまに せん香の 煙とともに 灰左様なら』

から引用された歌詞だそう。

現代風にすると「うだうだしていたらいつの間にか灰になってしまう」という訳で、

「どうせ負け犬でなにも持っていないなら、何も恐れることはないのに、

うだうだしていたら何もできないままあっという間に人生が終わってしまう」

という意味が込められているのだと思われます。

「アイムアルーザー きっといつかって願うまま

進め ロスタイムのそのまた奥へ行け」

の部分では、「一度負けてしまった過去のロスタイム=今」という表現をして、

今の奥、つまり未来への希望を歌っているのではないでしょうか。

「きっといつかは」という希望を捨てずにひたすら進む。

それは敗者、負け犬だからこそ何も恐れることなくできることですよね。

『LOSER』はいろいろな経験を経て自分を「負け犬」だと表現できる米津さんだからこそ、

同じ思いを持つ方々へ捧げた曲でもあるんですね〜!

「自分で自分のケツを叩くような感覚で作りました。」と語っていることもあり、

米津さん自身も、『LOSER』を通してまたひとつ前へ進んだのではないでしょうか。

衝撃的なタイトルとは裏腹に、

前向きな希望も込められた応援ソングのようにも感じます♪

まとめ

  • 『LOSER』は米津玄師本人を「負け犬」と表した歌
  • 米津玄師と同じような思いを抱える方へ向けた歌でもある

以上でした〜!

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